有馬温泉 月光園便り

お盆を一言でいうと『ご先祖様の霊を供養する行事』ですよね。

父が４男のため、私の家にはお仏壇というものがなく、更に父の実家が遠かったため「ご先祖供養」に田舎に帰ることもほとんどなく育ちました。

ですので、「お盆」といえば“盆踊り”くらいしか思い浮かびません。

ところが、当館スタッフの家では「精霊馬」を仏壇に置いているとのこと。
先ほど申し上げた通り、お盆文化のない私には「精霊馬」という言葉自体聞いたことがありませんでした。
胡瓜に割りばしなどで足を付け馬に見立て、茄子に同じく足を付け牛に見立てたもので、「故人がこの世に帰ってくるときは足の速い馬に乗って、あの世に帰るときは、お供え物をのせゆっくり牛に乗って」という意味があるようです。

故人を偲ぶ、なんとも日本人らしい風習だなと思います。

本家を代々継いでおられる方々など、「お盆はいろいろあって忙しい」という方々からすると、私のようなお盆行事がない家庭を不思議に思う事でしょう。
逆に、私はどんなことが行われているのか？知識として学ぶことはできても、実際に体験することは今後もないんだろうと思います。

現在、日本では人口の都市集中化や少子高齢化が進んでおります。
今後、ますます私のような、本来の「お盆」を体験したことが無い人が増えてくるのでしょう。

この「お盆」という、とても優しくて、とても素敵な風習が絶えてしまわないよう祈っております。

平成29年8月15日（火）
有馬温泉月光園　幸坂

お盆も明日で終わりですね。
今日は、Uターンラッシュが予想されますので、ご移動には十分お気を付けくださいませ。

現在、お盆真っただ中の有馬温泉。
お客様で非常に賑わっております。
そんな、有馬温泉ですが、昨日、一昨日と、夜は少し肌寒いほどの気温でした。

この季節、ニュースで「暑い地域」として、“熊谷”や“舘林”などの地域をよく耳にします。

兵庫県にもすごく暑い地域があります。
それは“豊岡”です。
緯度は有馬温泉より北に位置するのですが不思議ですね。
太平洋側の湿度の高い空気が山を越え、日本海に吹きおりる際に風下側の気温が上昇する「フェーン現象」が原因のようです。

ちなみに、日本で一番の気温が観測されたところはどこかご存知でしょうか？

答えは、高知県の四万十市だそうです。
その温度は、なんと41.0℃！

但し、猛暑日の日数では“舘林”が一番のようです。

有馬温泉は六甲山の中腹に位置しており、標高は約360ｍ。
そして、月光園は更に高く約400ｍに位置しております。
一般的に、標高が100ｍ高くなると気温は0.5～1℃下がると言われております。
（雲がある日と晴れた日で異なるようです）
単純計算で、晴れの日だと大阪や神戸に比べ約４℃近く低いことになります。
更に、月光園は緑に囲まれ、自然の川が流れる豊かな自然に恵まれた場所にあります。
特に、滝川に掛かる月光橋の上では、涼しい川風が吹き、入浴後の夕涼みで非常に人気です。

暑い夏、海も素敵ですが、関西の奥座敷での夕涼みのひと時も素敵ですよ！

それでは、昼と夜の寒暖差も出てきておりますので御身体にお気をつけくださいませ。

平成29年8月14日（月）
有馬温泉月光園　幸坂