丹波立杭焼・陶の郷で陶芸体験
有馬温泉のある神戸市から、三田市を経て北へ進むと篠山市へ行き着きます。
山の多い自然の豊かなところで、黒豆などが特産です。
また、丹波立杭焼の生産が盛んで、今田町付近には多くの窯元があります。
このたくさんの窯元の作品を見ることができ、陶芸体験などを通して立杭焼を身近に感じられるのが“陶の郷”です。
周囲には山々が連なり、田園風景が広がるとても爽やかな所です。
施設内では、至るところに陶器が散りばめられています。
オブジェも陶器なら池の中にも陶器。
床まで、製作途中で割れたらしい陶器の欠片を埋め込んで作られています。
“窯元横丁”では、周辺の窯元の作品を買うことができます。
小さく区切られた部屋ごとの展示を見ると窯元ごとの作風の違いがとても大きいことが分かります。
少し抑えた照明の館内に個性的な作品がずらりと並ぶ様子は、まるで美術館のようです。
お食事処の“獅子銀”では、丹波地鶏や黒豆豆腐、但馬牛など地元の食材を用いた和食膳をお楽しみいただけます。
そして、特に楽しいのが自分で立杭焼に挑戦できる陶芸教室です。
900円で粘土と、ろくろ一式を借りることができます。
この粘土一塊で、ちょうど手頃な湯飲み茶碗ほどの立杭焼きを作ることができます。
1,500円コースだと、さらに大きな作品にも挑戦できます。
先日、私もこの陶芸教室を体験してまいりました。
何を作ろうか色々と考えながらろくろを回し始めます。
うっかり回しすぎると形が歪んでしまいますが、それをまた捏ね直して少しずつ形にしていくのも楽しいものです。
途中から粘土が乾き始めるので少し慌てつつ、何とか湯飲みの形を作りました。
もう少し凝った物が良かったかな……とも思いましたが、焼いている途中に割れる危険もあるのでそこはシンプルな形で行くことにしました。
形を作って預けると、後日しっかりと上薬を付けて焼いた完成品が送られてきます。(送料は別途負担となります)
その時作った立杭焼が、今日出来上がりました。
思ったより縮んでいましたが、ヒビ一つ無く一安心です。
むしろ、割れるのを恐れすぎたせいか出来上がりはとてもぶ厚く重くなっていました……。
保温性は高そうなので、まぁ……これはこれで?
多少欠点があっても不思議な愛着がわくのも、手作りの良いところですね。
有馬から陶の郷へは、西宮北ICから中国自動車道を利用して、約50分。
有馬から約25分のJR三ノ宮駅からなら、尼崎駅でJR福知山線に乗り換え、相野駅まで。
その後兵庫陶芸美術館行の神姫バスに乗り換えで、1時間15分ほどです。
篠山観光を時間に余裕を持って楽しむ拠点としては、有馬温泉がぴったりです。
温泉でゆっくり体を休めた後は、のどかで空気のきれいな丹波篠山の地で、土と向き合う一日を過ごしてみるのはいかがでしょうか?
平成20年9月12日(金)
有馬温泉月光園 松井
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