【有馬温泉月光園便り】北野異人館、旧パナマ領事館
今回の北野異人館めぐりもとうとう最後の館となりました。
先日ご紹介いたしました英国館のちょうど向い側に旧パナマ領事館がございます。白い壁に緑の柱が非常に綺麗な建物で、元パナマのカルロス領事の執務室として、そして生活空間として活躍していたそうです。食堂、寝室、書斎、サンルームが連なっており、各所に領事のライフスタイルが覗えます。
また展示会場には、マヤと中央アンデスで発掘された土器や土偶のコレクションがございます。学術的にも大変貴重な文化財だそうです。別館ギャラリーでは、地元の画家たちの異人館スケッチの原画展、阪神淡路大震災写真展を公開しております。
館入口の彫像「シーホース」は、この頭にさわると願いことが叶うといわれ、人気が高いです。
平成19年6月10日 有馬温泉月光園 門口
【有馬温泉月光園便り】北野異人館、英国感(イングランド館)
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旧中国領事館横の坂をずっと下り、メイン通りまで来たら右の方に向かいます。今までの民家や異人館が立ち並んだ風景から、おしゃれな店が立ち並ぶ風景へと変わります。
少し参りますと、ベンの家、仏蘭西館、英国館(イングランド館)とならんで建っております。 イングランド館は、イギリス人によって建てられ、イギリス人が住み続けた洋館だそうで、西部劇にもでてきそうな典型的なコロニアル様式という建て方です。建物の内外にはイギリス紳士のライフ・スタイルが濃厚に残っています。 コロニアル様式というのは17〜18世紀に、ヨーロッパ諸国の植民地で発達した建築やインテリアの様式です。ヨーロッパの多数の国の建築様式の影響を受けておりますので、これといってはっきりとした様式の定義はないそうです。アメリカが独立するまでの植民地時代に、イギリスの様式をもとにした建築様式が代表的で多くの場合、当時の生活様式を反映して、無駄な装飾のないシンプルで実用的なものとなっているそうです。 バロックやビクトリア時代の家具・装飾品・バーカウンターなど、アンティークで値の高いものばかり展示しております。また入り口近くに、自動車が1台止まっております。レンタル衣装もございますので、それを背景に記念撮影なんていかがでしょうか。 そんなムードあるイングランド館は夜はバーとして営業されてます。バカラのグラスで味わうのだそうですが、リーズナブルな尾念段で好評だそうです。またパーティーにもよく利用されているそうです。 イングランド館で営業されるバーは英国館バーと言われ、全国的にも珍しいそうです。やはり売りは英国館特有のコロニアル様式構築と高級でいてクラッシックなオア具や調度品を活かしたエキゾチックかつゴージャスなムードでしょう。軽食もできるらしく、値段もリーズナブルとあって、お客様の層も老若男女問わないようです。団体によるパーティーも受け付けているそうです。異人館どおりに誕生したユニークなバーとして、神戸でもデートスポットとして有名になっております。 平成19年6月9日 有馬温泉月光園 門口 |
【有馬温泉月光園便り】神戸北野異人館、旧中国領事館
北野外国人倶楽部の隣に旧中国領事館がございます。こちらも入館して来ましたのでご紹介したいと思います。
この旧中国領事館は、中国の政治家であった王兆銘(1883〜1944年)が、1940年に南京に親日政府を築いた際に、領事館として立てた物だそうです。中は家具調度品、置物、中国の美術品などで統一されていて、当時をしのばせています。中でも美術品は、西周時代の物から、現代の水墨画まで展示されていて、オリエンタルムードが漂っております。
王成喜の墨彩画 「春」が展示されており、館の絵画郡の中でもひときわ目立っており、中国の芸術文化の実力を、まざまざと見せつけられます。
<DATA>
住所 神戸市中央区北野町2-18-2
TEL 078-271-9278
ジャンル 公開異人館
入館料 ¥500-
営業時間 (冬期) 9:00〜17:00
(夏期) 9:00〜18:00
定休日 年中無休
【有馬温泉月光園便り】地獄谷
今日は、有馬温泉の“地獄谷”についてのお話。
写真では見難いと思いますが、看板の内容は下記の通りです。 ==================== 地獄谷 射場山と愛宕山との間の谷を地獄谷と呼ん 酸水は良質のおいしい飲料水として評判とな ==================== と、言うように非常に身体に良いとされる炭酸泉も人々に理解されるまでにかなりの時間を要した事が伺えます。 今ではその名残は全く無く、「湯山稲荷大名神」を祀る鳥井と小さな社、そしてその脇の山中に「炭酸地獄」と書かれた古い石碑が有るのみです。 こちらは、有馬温泉の外周の山中に位置しており、中心街から離れておりますので、観光のお客様の目に触れる事も少ないと思います。 現在では道路も舗装され、先ほども申し上げたとおり“地獄”という言葉が当てはまるような名残はございませんが、私が想像するのは、きちんとした道路も無く獣道程度の山中だったのだと思います。そのような中、沢山の鳥や虫が同じ場所で死んでいるのを発見したらそれは恐ろしい事であったと思います。“地獄”のように映ったとしても不思議ではないですね。 と、言うわけで歴史的な物をただ何気なく見るのではなく、いろいろと想像を膨らませてみるのも面白いのではないでしょうか。 平成19年6月7日(木) |
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【有馬温泉月光園便り】神戸北野異人館、北野外国人倶楽部
うろこの家を出てすぐ向かいに山手八番館がございます。その隣が北野外国人倶楽部です。
この館は神戸港開港当初にこの外国人居留地に建ち、外国人の社交場として賑わっておりました。暖炉や豪華な家具調度品からその名残を伺えます。
その家具調度品はブルボン王朝やビクトリア王朝の貴族が使っていたのが多いそうです。また明治、大正、昭和の3台にわたる文明開化の流れを写真で紹介している【神戸開花ストーリー】は非常に興味深いものです。
屋外には欧風庭園が広がり、ミニチャペルもございます。また横穴式井戸はとても珍しい物で見落とせません。
屋内は天井までのびる大型暖炉が圧巻です。表面に精巧に作られた浮彫が施された豪華版で、フランスのブルボン王朝(1589〜1830年)に貴族が使っていたものだそうです。そして屋外の一隅に馬車が置かれております。1890年ごろ、フランスのノルマンディ地方で荘園領主が乗っていたものらしいです。手動式ブレーキ、キャンドルの燈光機などに当時ののどかな雰囲気を感じます。
オールド・キッチンでは銅製の鍋などがにぶい光沢を放っております。薄暗く昔の厨房をリアルに再現しているように思います。
うろこの家まで訪れたのであれば、後は坂はございませんので、是非よりたいスポットです。
平成19年6月6日 有馬温泉月光園 門口
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