鴻朧館
游月山荘

有馬温泉 月光園便り

有馬温泉 月光園よりお得な情報をお伝えします。

大歳神社の千年藤

日本人にとって「藤」は非常に身近な存在だと思うのですが、大きく取り上げられることが少ないように思います。

「藤原さん」「藤田さん」「藤木さん」と、藤の文字の付く性の方も多くいらっしゃいます。

有名なお話に、黒田官兵衛の藤の紋のお話があります。

荒木村重により、伊丹城に幽閉された黒田官兵衛は、窓から見えた藤の花を心の頼りに、精神を保つことができたそうで、後に自身の家紋に藤巴を用いるようになったというお話。

そして、鬼滅の刃では藤の花の咲くところを鬼が嫌うという設定がなされ、美しい藤棚が描かれておりました。

 

このように、藤は日本人に古くから深く関わってきた花であることが分かります。

 

そして、今回は兵庫県宍粟市にある「千年藤」をご紹介させていただきます。

こちらの藤は何がすごいかというと、広い神社の敷地を僅か5本の藤が埋め尽くしているということです。

何千本の藤の木!というスケール感ではなく、重厚で存在感があり、厳かといいますか、筆舌に尽くしがたいものがあります。

また、控え目ではありますが、甘く妖艶な香りも藤の魅力を一層高めます。

 

少し散り始めておりましたが、ゴールデンウィーク中はまだまだ見頃と思いますので、足を運んでみてはいかがでしょうか?

 

2023年5月2日(火)

有馬温泉月光園 幸坂

 

■大歳神社の千年藤

所在地:兵庫県宍粟市山崎町上寺122

月光園から大歳神社まで(約1時間)|GoogleMap

注意:神社には駐車場がなく、少し離れた駐車場(藤の期間中は500円掛かります)から約10分くらい歩きます。

 

 

※余談ですが・・・

藤棚は有名な場所も他にありますが、犬連れでいけるところは少ないです。

こちらの大歳神社は犬連れでも大丈夫です。

西日本一の梅林/綾部山梅林

兵庫県は、観光地が非常に多い県でございます。

今日は、西日本一の梅林「綾部山梅林」をご紹介いたします。

24ヘクタールの広大な敷地に約8000本の梅の木があります。

ちなみに、24ヘクタールは東京ドーム約5個分です。

例年の見頃は2月下旬から3月中旬とのことで、19日の昨日は、残念ながらほぼ散ってしまっておりました。

 

入園料は大人500円だったと思います。

 

青い空と、瀬戸内海、そして瀬戸内海の島々と、非常に景観の良い梅林です。

これで、梅がもう少し咲いていれば最高の景色だったと思います。

 

僅かに残った梅たちです。

 

ほとんど梅は散ってしまっておりましたが、梅の香りは園内に漂っておりました。

スマホについている万歩計では約7000歩と、梅の香りの中良い運動ができました。

但し、アップダウンは結構ありますのでちょっとした山登り感覚です。

 

梅林から歩いてすぐの所に菜の花畑があり、梅が散ってしまっていた分、菜の花が満開でした。

こちらもかなりの映えスポットで、菜の花畑の中で沢山の方が写真撮影を行っておられました。

 

来年はもう少し早めに出かけようと思います。

 

有馬温泉からは約1時間の所にございます。

姫路城から約30~40分の場所ですので、姫路城観光と合わせていかがでしょうか?

【GoogleMap】月光園から綾部山梅林まで>>>

 

2023年3月20日

有馬温泉月光園 幸坂

東洋一の選鉱場「神子畑選鉱場跡」

生野銀山は有名で、何度か足を運んだことがあったのですが、

今回初めて、神子畑(みこばた)選鉱場跡へ行ってまいりました。

 

かつては、この神子畑でも採鉱を行っていたようですが、

近代は隣の養父市にある明延(あけのべ)鉱山で採掘された鉱物を選別する施設として活躍していたそうです。
不夜城と呼ばれ昼夜を問わず稼働していたようです。

鉱物を上まで運び、砕き、選別しながら下ろしていくようで、
非常に大きな施設であったことが分かります。

明延-神子畑間をつないでいた電車のようです。
すごく小さいのが印象的で、当時の方も非常に狭かったであろうと思います。

資料館も併設されており、施設全体像の模型や写真など、当時の様子が伺えるようになっております。

 

併せて生野銀山にも行って参りました。
全長350kmにも及ぶ坑道の内、約1キロメートルを観光用に開放しております。
深さに関しては約900メートルあり、鉄枠だけのむき出しエレベータで降りていくようです。
想像しただけでも恐ろしい・・・。

 

話はそれますが、正にバンプオブチキンのギルドの世界観ですね。
娘さんのために毎日炭鉱に降りてゆくお父さん。
親子愛を人形劇で描いた、すごく泣けるお話です。
これ以上書くとネタバレになりますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。

明延鉱山は、神子畑選鉱場跡より少し北に位置しており、今回は時間的に足を運ぶことができませんでした。
この明延鉱山は、ディズニープラスのオリジナルドラマ「ガンニバル」のロケ地にもなっているようです。
こちらは、サスペンスホラーで結構恐いです。

話を戻しまして、神子畑選鉱場跡ですが、同じ兵庫県にありながら知りませんでした。

ご興味がある方は、是非立ち寄ってみてください。

 

2023年3月13日(月)

有馬温泉月光園 幸坂

卯年と文殊菩薩

先日行った荒神さんで、ひょうたん型のお守りを購入いたしました。
皆様も一度は目にしたことがあると思います。


↑これです



このひょうたんを覗くと、中には仏様とウサギが描かれておりました。


↑ひょうたんの中
(写真を撮るのに四苦八苦しておりました・・・)



皆様は、守護仏(守護本尊)をご存知でしょうか?
十二支には八体仏という仏様が割り当てられており、十二の方位を守っております。

子 … 方位:北 / 千手観音菩薩
丑 … 方位:北北東 / 虚空蔵菩薩
寅 … 方位:東北東 / 虚空蔵菩薩
卯 … 方位:東 / 文殊菩薩
辰 … 方位:東南東 / 普賢菩薩
巳 … 方位:南南東 / 普賢菩薩
午 … 方位:南 / 勢至菩薩
未 … 方位:南南西 / 大日如来
申 … 方位:西南西 / 大日如来
酉 … 方位:西 / 不動明王
戌 … 方位:西北西 / 阿弥陀如来
亥 … 方位:北北西 / 阿弥陀如来

また、それぞれに梵字や真言などもございますので、興味のある方は調べてみてください。

私は卯年のため
守護仏は「文殊菩薩」ということになります。
獅子に乗った若い仏様で、すごく特徴的ですね。
右手には宝剣、左手には経典と、こちらも特徴的で他の仏様とも見分けがつきやすいですね。
中には獅子に乗っていない立像もあるようです。

文殊菩薩は、知恵や学問を司る菩薩様で、釈迦如来の脇侍(きょうじ)であり向かって左手にいらっしゃいます。ちなみに右手は普賢菩薩です。

そして、仏様にもランクがあり、
一番高い位の仏様が「如来」です。
未申の守護仏である「大日如来」、戌亥の守護仏である「阿弥陀如来」、ここにはおられませんが「薬師如来」も有名ですね。
二番目が菩薩、三番目が明王、そして天部となります。
天部という言葉は聞きなれないのですが、毘沙門天や金剛力士、阿修羅などがこれに当たるようで、結構身近な存在ですね。
ちょっと強面の仏様たちなのが気になりますが・・・。

そして、自分の守護仏をご本尊とするお寺にお参りに行くのが良いようです。
私の場合は日本三景で有名な天橋立にある「知恩寺」や奈良の「安倍文殊院」ですね。

そして、有馬温泉にもお寺がたくさんあり、
「温泉寺」のご本尊は薬師如来。
枝垂れ桜が有名な「善福寺」、梅の綺麗な「林渓寺」のご本尊は共に阿弥陀如来です。


↑温泉寺の薬師如来像

有馬温泉にお越しの際は、是非お立ち寄りくださいませ。

2023年1月6日
有馬温泉月光園 幸坂

荒神さんへ初詣

皆様、明けましておめでとうございます。

月光園の年末・年始は非常に賑やかで「お正月らしい」お正月でした。
コロナの影響が完全に消えたわけではありませんが、コロナ前に近い賑わいに感慨深いものがありました。

そんな中、初のお休みを先日頂戴いたしましたので、荒神さんに初詣に行ってまいりました。

いつ頃までか忘れましたが、荒神さんは神社であると思っておりました・・・
実際には「清荒神清澄寺」というお寺さんです。

(余談ですが、門戸厄神も神社と思っておりました・・・
  こちらも東光寺というお寺さんなのです。
          だって、神ってついてるから・・・)

昔は、12月31日の仕事終わりに出発し参道で年越し、なんてことをやっておりましたが、
流石にこの年になると翌日に響きますので、お休みを利用して日中に行ってまいりました。

1月4日でしたが、まだまだ露店も出ており非常ににぎわっておりました。

写真は「一願地蔵尊」で、柄杓で水をお地蔵さんに掛けるのです。
通称「水かけ地蔵」さんといいます。
これがまた、うまくお地蔵さんに水を掛けることが出来ないのです。
中には、向こうを歩く参拝者さんに思いっきり水を掛けてしまう人もいるくらいですからw

一願地蔵さんは、「お願い事はただ1つだけ」という意味で、欲を出してはいけません。
柄杓で1回水を掛け、三回礼をして、一つだけお願い事を行います。
一勺三礼一願 です。

そして、私は毎年荒神さんの参道で「七味とうがらし」を買います。
市販のものに比べ、山椒が効いており、香りも良く、家ではこの七味を使用しております。

西宮のえべっさんでも七味が売っていたような気がします。
お寺や神社で七味とうがらしが売られているのは、江戸時代には七味とうがらしが漢方薬であったことに由来するようです。

おみくじは「小吉」と微妙でしたが、書いている内容はそんなに悪くなかったので良しとします!

ちなみに、荒神さんの参拝は犬連れOKです!

という訳で、皆様にとっての2023年が幸せで温かい1年であること、そして日本の観光業界が元気になることをお祈りいたしております。

そして、本年も月光園をよろしくお願い申し上げます。

月光園から荒神さん>>>
すぐ近くに西国三十三所・二十四番中山寺(子授け、安産祈願)もございます。
有馬温泉からは約30分程度ですので、是非お立ち寄りくださいませ。

2023年1月5日
有馬温泉月光園 幸坂