鴻朧館
游月山荘

有馬温泉 月光園便り

有馬温泉 月光園よりお得な情報をお伝えします。

念仏寺と沙羅の花


今回は、当館から歩いて5分ほどの場所にある念仏寺のご紹介です。

 有馬温泉の念仏寺は創業1538年(天文11年)で、慶長10年秀吉の御殿(ねねの別邸ともいわれる)の跡地に移転建立されたと伝えられています。神戸七福神巡りの1つ壽老人が祀られ、参拝客がたえないそうです。苔の庭が美しく、沙羅樹園とよばれ、樹齢270年といわれる沙羅双樹の大木があります。この沙羅双樹は夏椿ともよばれる白い花で、開花しても一日で散ってしまい、平家物語の文章のように人生のはかなさを感じられる花といわれています。次から次へと咲き散り行く花は苔の庭一面に散りばめられます。

 ここ念仏寺では、毎年6月下旬に「沙羅の花と一弦琴の鑑賞会」が開かれます。この会では本堂でお茶会の後、ご住職の法話を愉しみ、その後須磨琴保存会の先生方の一弦琴の演奏が開かれます。応募制になっており、今年は6月18日と6月19日に開かれる予定です。

 昨日伺ったところでは、沙羅の花の開花は残念ながらまだでしたが、毎年下旬頃が見ごろのようですので、お近くにお越しの際は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

 有馬温泉月光園 細川