【有馬温泉月光園便り】還暦について
今日の月光園便りは還暦についての話題です。
月光園をご利用される方で、還暦のお祝いとしての旅行の方が時おりいらっしゃいます。
家族皆さんでのお祝いの席で当館をご利用頂けるというのは、私どもにとっても誇りに思えることです。
還暦というのは60年で干支(えと)が一巡し、暦が還ることからついた名前です。
ここで言う干支とは十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)を合わせたものになります。
十二支についてはご存知の方も多いとは思いますが、十干というのはあまり馴染みのない言葉だと思います。
十干もやはり十二支と同じように暦を表し、甲(きのえ)、乙(きのと)、丙(ひのえ)、丁(ひのと)、戊(つちのえ)、己(つちのと)、庚(かのえ)、辛(かのと)、壬(みずのえ)、癸(みずのと)の10種類があり、毎年変わっていきます。
2006年は十二支では戌年で十干は丙になるため、今年の干支は丙戌(ひのえいぬ)というのが正式なものになります。
この干支は甲子園の名前の名前の由来となったり、丙午という迷信を生み出したり、かつては様々な形で生活に密着していたと言えますね。
十二支は12年周期、十干は10年周期なので少しづつずれる形になります。
このずれが60年でちょうど元に戻るので、60歳を還暦と呼びます。
ちなみに十干と十二支を合わせて六十干支(ろくじっかんし)とも呼ばれます。
還暦のお祝いでは「赤いちゃんちゃんこ」や「赤い帽子」を身に着ける慣わしが今でも残っています。
これは60年で干支が1周して生まれた年と同じものになるので、赤子に戻った気持ちで元気に長生きしてくださいという願いを込めたお祝いです。
こいうった昔ながらのお祝いの風習が残っているというのも良いものですよね。
月光園でもお客様のためにちゃんちゃんこと帽子の無料貸し出しを行っています。
十干は10年周期のため、西暦の下一桁より簡単に導き出すことができます。
西暦下一桁
4=甲、5=乙、6=丙、7=丁、8=戊、9=己、0=庚、1=辛、2=壬、3=癸
となっています。
皆さんの生まれた年が正確にはなんと言うのか、一度調べてみてはいかがでしょうか。
平成18年10月27日(金) 有馬温泉月光園 木村
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