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【有馬温泉月光園便り】手塚治虫と関西


今日の月光園便りは宝塚ゆかり漫画の神様、手塚治虫の話題です。

手塚治虫は大阪の生まれですが、宝塚育ちで当地に縁の深い方です。少年期に宝塚に引っ越して、そこで宝塚歌劇に触れたことがその作品に大きな影響があったことがよく知られています。先日ご紹介した手塚治虫記念館も宝塚にあり、たくさんの方が訪れています。

手塚治虫は1952年に上京するまで、大阪など関西各地で青年期を過ごしています。その後も宝塚に実家があり、そこで仕事をされたこともあります。

手塚治虫というとその話し方からしても、関西のイメージは強くないですよね。ただ、最後の講演が自身の母校である大阪教育大学付属池田小学校であったり、何かしら関西にまつわるエピソードもたくさんあるようです。先日ご紹介した「アドルフに告ぐ」でも神戸や有馬温泉など、私たちにとって地元が舞台になっているのは嬉しいものです。

先日、手塚治虫に関するドキュメンタリーの中でその最後の講演会の様子が放送されていました。命の大切さを子供たちに向かって真剣に、それこそ本気で語っている姿が非常に印象的でした。手塚治虫本人は後輩の漫画家に強いライバル心を燃やしたり、決して神格化されるような方ではなかったようですね。ただ、命の大切さを訴えたりする姿やその語り口調の柔らかさから、やっぱり漫画界の神様になるのかなとも思います。

手塚作品ゆかりの地を訪ねに関西を歩く、そんな旅もできるのかなと考えています。

平成19年3月19日(月) 有馬温泉月光園 奥平