日本のハロウィン(波浪印)の起こり。
アート旅男子に興味があるかもしれない
有馬温泉月光園の林です。
さて、日本でも古来より馴染み深い10月恒例のイベント、
ハロウィン(波浪印)が近づいてまいりましたね。
みなさまも例年通りゾンビや魔女に仮装して街を練り歩くことかと思います。
そういえば日本でのハロウィンの始まりはいつからなのでしょうか。
気になって仕方がありませんので、検索を駆使して調べてみました。
日本にハロウィンが伝来したのは、どうやら1541年頃。
日本のハロウィンでもカボチャは象徴的なアイテムです。
カボチャがポルトガルから日本に伝来したのは鉄砲伝来の16世紀中頃だと思うので、
ハロウィンの伝来もその頃ではないかと思い調べてみたところ……
1541年頃、豊後国(現在の大分県あたり)に南瓜の種が伝わった際、
伊東鳥助という男(戦国時代のアルファブロガー的な人?)が
カボチャにまつわりエピソードを市民に紹介したいと思い
南蛮の貿易商人に尋ねたところ、いくつか挙がった中にハロウィンの話があったのだとか。
ハロウィンの話に特に興味を持った鳥助は、
子供が中身をくりぬいたカボチャをかぶって家々を訪ね回る行事として
自分の著作で紹介したそうな。
これが豊後国の人々にプチヒットし、
カボチャとともに日本全国に伝播していったようです。
日本のハロウィンが仮装行列になったのは、幕末~明治
では、ハロウィンが今のような
様々な仮装をして街を練り歩く行事になったのはいつ頃からなのでしょうか。
時代はハロウィンが日本に伝来してから約300年後の江戸時代末期。
社会的・政治的不安により、日本各地で世直し一揆が頻発していました。
そんな中ハロウィンも討幕運動と結びつき、
庶民の困窮を訴える非暴力的な運動として変化していったようです。
始めのうちはカボチャの被り物を被って行進をしていました。
しかし今のように外国産のカボチャが輸入される時代ではありません。
ハロウィン運動が活発になってくると、すぐにカボチャが足りなくなります。
そこで人々が目をつけたのが妖怪です。
当時江戸は妖怪ブーム。
また妖怪は幕府に対する風刺画にもよく使われていました。
こうしてハロウィン運動はカボチャオンリーの行進から
多種多様な妖怪の姿で街を練り歩く現在のスタイルへと変化しました。
最近の研究では、ハロウィン運動が倒幕の大きな原動力になったと言われています。
しかしこの運動は明治に入ってもしばらく続いたため、
明治政府は10月31日を「ハロウィンの日」とし、
1年で1回、ハロウィン運動を行える日と定めました。
現在のようなハロウィンの完成です。
なるほど、ハロウィンには元々社会運動としての側面があったんですね!
その後、文明開化とともに西洋の妖怪が伝わり、
今日のようなドラキュラや魔女の仮装パレードになっていったというのは
皆様もご存知のことと思います。
日本の歴史と深く関わりあってきたハロウィン。
日本のハロウィンの歴史を紐解いていくと、
日本史と深く結びついていることが判りました。
深いですね、ハロウィン(波浪印)。
皆さまも今年の10月31日は、
歴史とともに受け継がれてきた日本のハロウィンに思いを馳せてみては如何でしょうか。
というのは全て妄想であり、
実際の日本史・ハロウィンとは一切関係ありません。
平成26年10月17日(金)
月光園 林
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