『ボストン美術館浮世絵名品展 北斎』4/26(土)より神戸市立博物館にて開催!
みなさま、こんにちは。
月光園の林でございます。
今日も良い天気ですね~。
暑くもなく寒くもなく快適で過ごしやすいです。
この陽気が出来るだけ長く続きますように、と毎年思います。
有馬の桜もまだまだ咲いていますよ!
しかし本日は桜の写真はありません……!
今月4月26日(土)から6月22日(日)までの2ヶ月間、神戸市立博物館にて開催されます
この超大型の美術展をご紹介したいと思います!
●北斎展のみどころ!
この北斎展、昨年12月に名古屋からスタートし約1年かけて
神戸・北九州・東京と回っていきます。
まず驚くのがその展示品数!なんと約140点!
これはじっくり見て回ったら1日あっても足りない量ですね…。
肉筆画も多く展示されていたら嬉しいですねー。
更に名古屋展を見に行った人の感想などを見ますと、
保存状態が良いらしく、美しいグラデーションの色彩や肉筆の迫力ある筆致が堪能できそうです。
それにしてもこのポスター、かっこいいですね。
世界一有名な日本画「神奈川沖浪裏」!Great Wave!
どんなデザインにも合いそうな、凄すぎる構図です……。
●ここが凄い!北斎!
・絵に対する執念が……凄い!
北斎は6歳の頃から絵を描き始め、90歳にて没するまでの生涯を
常に画法の探求と絵を極めることに費やしてきました。
その絵に対する執念たるや……凄い!
例えば、「人物を描くには骨格を理解しなければならん!」と接骨家の先生に弟子入りしたりもしました。
北斎の動きのある人物を見ると、しっかりとした骨格知識が基にあるのがわかりますね!
さらに北斎が75歳のときに完成させた、かの有名な『富嶽百景』のあとがきではこんなことを書いています!
「70歳までに描いてきたものは、取るに足らないものばかり。
73にしてやっと少し生き物の骨格や草木のつくりが分かってきた。
ゆえに110歳くらいになれば、描く一点一点が生きてみえるようになるだろう。」
今より遥かに平均寿命の短かったであろう時代に、110まで生きて絵を書き続けようなんて…凄い!
当然こんな北斎ですから、最後に遺した言葉も絵に関することでした。
「天があと10年、いや5年の長生きを許してくれたら、必ずや真の画工になることが出来るのだが。」
北斎は生涯に3万点を超える作品を発表しました。
19才で作品を作り始め、亡くなるまで描き続けたと考えると1年でなんと422点以上のペース!
・ネーミングセンスが……凄い!
北斎は号(ペンネームのようなもの)を頻繁に変えたことで有名ですが
やはりその中でも一際異彩を放っている号が『画狂老人卍(がきょうろうじん まんじ)』!
この一度聞いただけで忘れられないセンスの号は、北斎が最晩年(75歳~90歳)に使用したものでした。
晩年の北斎は肉筆画に傾注し、描くモチーフも動植物や宗教画が多くなっていきました。
その頃の作品の鬼気迫る感じが、「画狂老人卍」という号からも感じ取れる気がします!
しかし現代でも通用しそうなネーミングセンス…北斎凄すぎ。
北斎の凄さは挙げればキリがなさそうですので、これくらいにしておきます。
しかし書いているうちに今回の北斎展、ますます楽しみになってきましたよ!
あと約2週間…待ち遠しい!
興味ある方は是非!要チェックですよー!! それでは~。
平成26年4月9日(水)
月光園 林
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